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アルバルク東京のギレンウォーター契約解除について思うこと [コラム]

2017/1/31日付けで、アルバルク東京のギレンウォーターが契約解除された。

理由は「素行不良改善なし」。

自分のプレイが出来ないフラストレーションか、納得のいかない審判の判定のフラストレーションか、正確な理由は本人に聞かないとわからないが、三河戦でコートに唾を吐いたことが原因。

加えて、テクニカルファールを1つもらってベンチに下げた際に、ベンチではなくそのまま会場から去ったことも追従した理由。

普通のファールは5つで退場に対して、テクニカルファールは2つもらった時点で退場。

1つもらった時点では退場ではない。なので通常であればベンチに下がる場面。

しかも終盤の4Q、残り2分で5点差くらいの大切な場面だったにもかかわらず会場を後にしたのは「やってられるか!」と自分の意思で帰ったと捉えられるのが自然だ。

仕事中にボスの意見に従わず勝手に帰るわけなので良いはずがない。これは当然。会社員やアルバイトでも普通にまずい。ましてや個人事業主であれば全責任を個人で背負う必要がある。

この試合では前半からおかしかった。素人目でわかるレベルで走らなかったりディフェンスしなかったりふてくされた表情をしていたり、明らかに試合に集中していない散漫なプレイが何度も見受けられた。

よって、「自分のプレイが出来ないフラストレーション」ではなく、日頃から幾度も募らせた「納得のいかない日本バスケの審判の判定のフラストレーション」と捉えられて自然だろう。過去に何度も同じ兆候が見られただけに、私も漏れずそう思った。

Bリーグではかなり重い、4試合出場停止と20万円の罰金と処されたと同時に契約解除。

17得点というチームハイのアベレージに加えて、成功率の高い3点シュートやフリースロー、インサイドで活躍できるフィジカルと実力があっただけにチームもやむを得ず解雇といった感じか。


これはBリーグの外国人選手トラブルの一例。上記の例は、一選手個人を批判しているわけではなく、一例として使わせてもらっただけ。

コート上の外国人のトラブルは既に何度も話題になっている。無くすことは不可能だし今後も必ずあると思うので別に解決策を模索しているわけではない。

今回の1試合のみの判定に納得いかなかったわけではなく、日本の審判の基準に何度も何度も不満をかさねにかさね、たまたまこの試合で爆発したということだろう。

乱闘などと大げさに言われているが、外国人のコート上のトラブルには一貫性がある。

私が勝手に思うに、共通点は、

日本バスケ1年目、インサイドポジション、日本語が流暢に話せない選手だ。





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9/22にBリーグが開幕して半年弱が経とうとしている。

開幕から起こった試合中のトラブルを振り返ると、やはり外国人が多い。これは当然の気がする。

大きく話題になったトラブルは言うほど多くないが、B2やB3も含めて話題にならなかっただけで小さなものを含めればもっと沢山起こっているだろう。

その中でやや大きなもの、注目されたもの、ニュースなどに取り上げられたトラブルを見てみる。

千葉vs東京の11人退場の際のアームストロング。
日本リーグ1年目。インサイドの選手。

後ろから選手を投げた滋賀のウィーバー。
日本リーグ1年目。インサイドの選手。

今回のコートにツバはギレンウォーター。
日本リーグ1年目。インサイドの選手。


全員来日1年目のセンターポジションのインサイド選手。

いかにも共通点を見つけた、新しい発見したような書き方をしたが、普通に考えると当たり前のこと。

 ①来日1年目

外国人選手は特に、日本バスケの判定基準に対して多少なりとも納得がいかない不満は持っていると思う。態度に出すか出さないかは大きな違いだが。

今まで自分が経験してきたバスケのルールや基準と、日本のそれの基準が違う事から生じる不満、その日頃からの積み重ねに加え、何かの不満なプレイ・判定が引き金となってトラブルになるケース。

これが日本で数年プレイしている選手であれば、妥協や諦めも含めた日本バスケへのフィットと理解があるので上記は起きにくいと思う。テクニカルファールくらいは当たり前にあると思うが。

 ②インサイドポジションの選手

アウトサイドでのファールは見晴らしもいいので「手ではたいてしまった」「ぶつかった」「相手のコースを妨害した」など説明されれば比較的わかりやすい。

それに対してインサイドでのファールは、狭い空間に大きな選手が混雑して見づらいうえに、大きな選手同士の身体のぶつかり合いが多いので、「手ではたいた」レベルではなく、「ひじ」「ひざ」「押す」「つかむ」「引っ張る」など、よく見ても見えない・言われないとわからないファールが多発する。

故意ではないとしても、痛いし怪我に繋がる可能性もあるし、選手としては抗議しても当然だ。

しかもこれは、選手がボールを見て一生懸命プレイすればするほど多発するのが自然なのでこれは仕方ない。

24秒ルールのような明確な基準があるヴァイオレーションならともかく、インサイドのファールは説明がないと素人目にはわからない。たとえ目をこらして間近で見てても多分わからないだろう。

スラムダンクの魚住のように、「どこ見てんだよ審判!」「今のファールだろ!?」「今ひっぱっただろ!?」からの、「本場のアメリカでは今のはファールだ、なんで日本じゃファールにならないの?」「日本では何であの程度で笛吹くんだよ、ウチの国では全然okだ!」などの審判への抗議に繋がる。


 ③日本語が流暢に話せない選手

外国人ならバスケに限らず当たり前のこと。

日本に来る外国人が日本語ペラペラ、日本の審判が全員英語ペラペラなはずがない。

英語で説明しても伝わらない。日本語は話せないので説明ができない。仲間に同意や共感を求めても日本語が話せない。これの積み重ねでフラストレーションが貯まっていく。

まあここは日本なんだから仕方ない。日本に合わせるべき。




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個人的な想像ではあるが、

ギレンウォーターはもう日本でプレイしないと思う。

今回のギレンウォーターの解雇は、過去の解雇とは色が違う。

期待に応えられなかったスタッツ不足やチーム強化のためのやむを得ない解雇ではなく、日本の審判への不満を前提とした素行不良だから。

しかも、A東京は練習も試合中も全員が英語を使う、本来外国籍選手にとっては居心地の良いはずのチーム。そこで「改善の余地がない」とお墨付きを頂いてしまったから。(本当に審判への不満が原因で、ならばだが。)

B1の他チーム、B2やB3に移籍したところで、結局は日本の審判が試合やファールの判定することになる。A東京にいた時と何も状況は変わらない。

解決策は、日本にフィットするように自分が変わるか、納得のいく判定をしてくれる日本以外の国の審判のもとでプレイするしかない。


基本的に外国人はジャーニーマンだ。旅人だ。

日本人選手はチームは変わることがあっても、日本でプレイが多い。日本から日本への移動。日本の中での移動。

外国人は自分を求めてくれるどこかの国の、どこかのチームに移籍ということが多い。国から国への移動。世界の中での移動。

今回日本がたまたまその1つの国になっただっただけで、日本にこだわる必要は全くない。むしろ英語が通じない国なので、外国人にとってはバスケ以外の大変さも多く、優先度が低い国かもしれない。

なので日本バスケの審判の基準には納得いかないとなれば、他の国でプレイすることとなる。ギレンウォーターもそうではないか、と勝手に思っている。

9/22、開幕戦は代々木第一でのBリーグ初得点がギレンウォーターだったのは覚えている。試合開始1分くらいの注目のファーストプレイだったので印象が強い。

A東京を応援はしていないので他人事だが、ギレンウォーターは攻守ともに素晴らしい選手だし、せっかく来た以上は、満足とは言えなくとも日本で楽しくバスケして頂きたかったと思うので残念でならない。

バスケに限った話じゃないが、外国人のトラブルは今後も不可避、付きものだと思うので、次にニュースレベルのことが起こった時には、「来日1年目のインサイド選手かどうか」は個人的に注視してみたい。

まあ単勝1.1倍の大本命なので、9割方当たると思うが。





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コメント(1) 
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るんちー

バスケ観戦には行くけど審判ってFIBA基準のルールだけど英語と日本語どっちでやってるんでしょうか。全部ジェスチャーなのか求められたら英語で説明してるのか
by るんちー (2017-02-15 13:19) 

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